2009年2月13日金曜日

ホンモノの自分になりたい!

人影もない真夜中の公園の中心付近
男二人が争ったところでだれも気づかないだろう

週刊サンライズ編集長である大文字文左衛門と
チンピラになってスゲエ男になろうとした少年の争う声

文左衛門に銃を突きつけ、チンピラになることさえしくじった
少年がその怒りの矛先を向けているシーン

文ちゃん(以下、文)「これで君は、何者になれるのだね?」

少年(以下、少)「オレは タダモノじゃ いやなんだ!」
        「カッコイイ ホンモノで いたいんだよ」
        「みんながビビる いっぱしの 代紋しょって!」
        「強くて スゲエ男で いたいんだ!」

文「げっ!」
  ”いったい どこに 本人が いるんだ?”
  ”幻想の中に 個人を埋没させて しまっている!”

文「スゴイ?! 何より?」
 「カッコイイ?! どこが?」
 「エライ?! 誰より?」
 「自分より弱いやつを探し 脅して金品を巻き上げては
  愚者の優越を手に入れて 心に何を飾ってる?」

 「誰かを踏みつけていないと 立ってさえいられんのか?」
 「そんな男の どこが ホンモノだ?」

 「幻想を背負った時から 確実なニセモノ!」
 「本当の君にさえなれない君は ナニモにもなれん!」

少「ウ ウルセエ!」「そういうオッサンは 何者だってんだ?!」

 ===ここで、紋次郎とチャコの2匹の犬によって銃を奪われる少年
           チャコ=後ろ足を事故で失った小型犬

文「私は妻と家族を愛する・・・ただそれだけの男だよ」
 「ただし ホンモノ のね」

少「・・・(片膝をついて無言で視線を向ける)」

文「不運にも事故で足を失くしたチャコが かっこ悪く見えるかい? かわいそうに見えるかい?」
 「チャコはちっともそんなこと感じちゃいない ありのままを受け止めて堂々としたものだ」
 「自分が自分であることに 誇りを持ってる!」

 ===誇らしげに胸を張るチャコ

文「人は何をやってようと皆同じ 差別も区別もできるものか」
 「見栄や幻想で成立させた個人などまやかしだ 自分以外の何者にもなってはいけないんだ」

  中略

少「教えてくれよ! オレどうしたらいいんだ?」
 「こんなちっぽけで いいのかよ?」

文「ちっぽけ?! バカ言っちゃいけない!」
 「君が君であるだけで それでカンペキなんだよ」
 「たからもののような個人だ! ホンモノの君になろう」

(引用:講談社刊 森村大著 「考える犬」vol.14)

最近、良くこのシーンを回想してしまいます

先ずは本当の自分になる
そしてホンモノの自分を極める!
ということでまだまだホンモノの自分が
イメージできていないのかもしれません

興味のある方はお貸ししますので
いつでもお声掛けください

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